内視鏡検査

内視鏡検査について

上部内視鏡検査は、食道、胃、十二指腸の様々な疾患の診断と治療に必須の検査です。当院では患者様の苦痛を和らげるように、従来のおよそ半分(直径5.4㎜)の細さの「極細径スコープ」(世界細径)及び鎮静剤を使用して行うようにしています。

鼻からの楽な内視鏡検査について

【内視鏡先端径の比較(右から)】
1 通常、口からの場合、スコープが舌の根元(舌根)に触れることで、咽頭反射(嘔吐感)が起こります。鼻からの挿入でこの問題が解消しました。(図1)スコープ挿入の際「オエッ!!」となりません。
2 スコープは約「うどん」と同じ太さの5.4㎜の細さです。違和感も少なく、鼻に適しておりますので無理なく、スムーズな挿入ができます。
3 鼻への麻酔も微量で、身体への負担が軽減されます。
4 患者さんは検査中に会話が出来るため、安全な検査につながります。

下部内視鏡検査は、急速に発展してきました。今では、大腸のポリープ、癌、さらには炎症性腸疾患の診断において基本的検査になっています。上部内視鏡検査と同様に、苦痛を和らげるように鎮静剤を使用して行うようにしております。この検査のメリットとして、検査中に発見したポリープや早期の癌を、適応があれば、その場で内視鏡的切除術に移行し切除できることもあげられます。

機器の洗浄

消化器の病気における内視鏡検査はいまや診断のみならず治療面でも著しい進歩を遂げその普及には目覚しいものがあります。内視鏡検査は生体内での観察のため機器を媒体とする感染という危険性があることを常に念頭におかなければいけません。

近年、新聞やテレビ放送でよく肝炎ウィルス(HBV・HCV)、ヘリコバクターピロリ(H.pylori)、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)など感染症に対する報道を読んだり聞いたりします。これらのウィルス・細菌は内視鏡を介した感染の危険性があります。

その発生頻度は、報告されたものより推測するしかありませんが10,000検査に対して1件で報告されています。しかし、この発症率は報告例のみを検討せざるを得ないため氷山の一角の可能性もあります。

早期発見早期治療のため、
年1回、内視鏡検査を受けましょう。

さっぽろ二十四軒病院の内視鏡検査用スコープは直径わずか5.4㎜です。従来のスコープと比べると、1/3程度細くなっていて、とても飲み易くなりました(下記の写真をご覧ください)5.4㎜と言えばちょうどうどんと同じくらいの細さなので、違和感が少ないと好評です。

新型スコープ (直径5.4㎜)

一般的なうどん (直径ほぼ6.0㎜)

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病院代表
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検査の流れ

1.胃の中の泡を消すお薬(消泡剤)を飲みます。

2.喉に麻酔をかけます。

※ドロッとして、少し苦味のあるお薬をノドのあたりに5分間ためておいて頂きます。
※鼻からのカメラの場合は、鼻に麻酔のスプレーをします。
少し刺激がありピリッとします。

3.検査ベットに左を向いて横になります。

4.マウスピースを口にくわえます。

5.検査開始です。身体の力を抜いて、医師の声掛けにしたがってください。

6.胃の中にカメラが入ってから、
胃の動きをおさえる薬を巻きます。(ミントの臭いが少しします。)

7.胃の中に空気を入れ、ふくらませて胃の壁をみていきます。

※ゲップはなるべく我慢してください。

8.胃の中に入れた空気や水を吸引してカメラを抜きます。

9.検査終了です。

※麻酔の効果は約1時間ほど残ります。
※麻酔がきれてから水や食事をとることができます。